楽器店で楽器を見せてもらうとき、何を弾きますか?
「かっこいいフレーズを弾かないといけない気になってくる」
と後輩が言っていましたので、ちょっと書いてみたいと思いました。
では、私なら何を弾いて、何を判断するのか?
(個人の見解です。楽器店が推奨しているわけではありません。)
1、タレガのラグリマとアデリータ
・構えやすいか
・思った音色が出るか
・音が伸びるか
・ポジションによって音量、伸び方が極端に違わないか
・音の減衰が自然か
・アクセントはつけやすいか
・重いアクセント、軽いアクセントを調整しやすいか
・内声の音量調整がしやすいか
・音色の変化に幅があるか
・強弱の変化に幅があるか
・大きな音で弾いても穏やかに歌えるか
・小さな音で弾いても音に芯があるか
こんな簡単な曲でもたくさん判断することがあります。
というより、むしろ、難しいパッセージを必死で弾いていたら判断できないことが多いです。
2、速いパッセージを少し
右手、左手ともに、指にまとわりつくような感触のものは速く弾きにくいです。
大抵の場合、押さえるよりも離す方が問題になりやすいので、スパっと指から離れるような楽器は弾きやすいですね。
左手はアグアドのロンドの速い音階の部分、右手はヴィラ=ロボスの練習曲1番や、前奏曲2番の中間部などわかりやすいかと。